a.p.c.ジーンズに対する批判と賛辞。

2013-09-03

a.p.c.ジーンズに関する批判と賛辞。


apcのジーンズの最も素晴らしいところは、ジーンズを道具として使える適切な値段で販売しているところです(リゾルトのデザイナーの発言、ジーンズは道具の引用)。


デザイナーズブランドにもかかわらず、この値段でこの質のジーンズを販売しているアーペーセーは、同価格帯のジーンズと比べると、唯一無二といわざるを得ません。


他ブランドの同価格体の商品では、シュガーケーンの1947がいい線いっているのですが、時代のトレンドによってあのシルエットの評価は上下すると思います。アペセでいうとスタンダードに近いシルエット。


apcのデニムは時々のトレンドにそって、適切なシルエットのデニムが販売されています。この点がミニマルで素晴らしいと思います。


アーペーセーのブランディングの一つかはわかりませんが、もっとも実用的な服(ジーンズ)にデザイナーの哲学を落としこみ、比較的安価で販売し、他の服にも関心を持たせる戦略かもしれませんね。生地はいつも同じままで、シルエットだけ時代に合わせて変更、販売しているところが憎いです。


a.p.c.のデザイン哲学はなんとなく感じとり、尊敬しています。


そして、以前販売されたapcのブランドムックにて、ジャンが日本の若者への一言として、戦いなさいと記載されていたのがとても心に残っています。


賛辞はここらへんにして次は批判です。


apcジーンズでダメだなと思う点は、二点。


サイズが規格どおりではない点と、スレーキに毛玉が出来る点。


スレーキの毛玉は日本製のスタンダードには出来ていません。マカオ製のプチスタにはできています。毛玉ができる=ポリ混だと思うので、実質綿100%といえるのか?と思います。最近はいろいろとマイナーチェンジをしているようなので、スレーキに毛玉は出来無いかもしれません。


サイズが規格どおりではない点については、ネットで正規販売されているapcデニムの同サイズのウエストを比べてみてください。同サイズで3cm以上の差は日本では赦されないと思います。完全性への追求は日本的な美徳に繋がると思うのでこの点は甘受できません。


a.p.c.ジーンズは好きですが、決して完全ではありません。


もし同価格帯で完璧なジーンズが発売されたらいつでもそちらにうつります。旧denime(オリゾンティ、シンズ)の66モデル並みのジーンズが他のブランドから¥12,800で発売されることがあればそちらを買います。


ですが、現時点の価格帯で一番質が高いのはa.p.c.ジーンズだと思っています。


終わり。

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